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播磨のめっかい

『播磨のめっかい』

『播磨のめっかい』は、日本の昔話で、まんが日本昔ばなしで取り上げられたエピソードです。

あらすじ

播磨の国に住むめっかいという気のいい男がいました。ある日、百姓仕事をしていると、田んぼで馬が暴れて困っている旅人の女性を見つけます。めっかいは馬をなだめ、女性のために馬車を用意してあげます。

その女性は、実は高貴な身分の姫君でした。彼女はめっかいの親切に感謝し、いつか必ず恩返しをすると約束します。

その後、播磨の国は干ばつに見舞われ、人々は水不足に苦しみます。めっかいは、姫君に約束した恩返しを思い出し、彼女の助けを求めます。

姫君はすぐに助けに来て、自身の帯を尻尾に巻いて海まで飛び込みます。すると、海から大雨が降り出し、干ばつは解消されました。

めっかいは姫君に感謝し、姫君は都へ帰りました。そして、めっかいは「めっかい」という名の由来の通り、みんなに愛され親切に生きるようになりました。

登場人物

  • めっかい: 播磨の国に住む気のいい男
  • 姫君: 高貴な身分の女性
  • 百姓: めっかいの隣人
  • 村人: 干ばつに苦しむ人々

教訓

  • 親切はいつか必ず報われる。
  • 困っている人を助けることは良い行いである。
  • 水は命の源である。

虹の渡し舟

まんが日本昔ばなし「虹の渡し舟」

あらすじ

昔、雨の多い村に、雨のたびに水が溢れ橋が流されてしまう問題がありました。村人たちは困り果てていましたが、ある日、美しい虹が出現しました。すると、虹に光る一艘の舟が現れ、村人たちを対岸へと運んでくれました。

村人たちは虹の舟に感謝し、大切にしました。しかし、ある時、裕福な地主が舟を使おうとしましたが、舟は彼を乗せませんでした。地主は怒り、舟を傷つけました。

すると、虹の舟は光を失い、消えてしまいました。村は大雨により再び孤立し、困り果ててしまいました。

登場人物

  • 村人
  • 虹の舟
  • 裕福な地主

教訓

  • 自然の恵みに感謝する
  • 傲慢や自己中心的な行為は報われない

背景

この物語は「天の橋伝説」という、富山県などの日本各地に伝わる民話を基にしています。

備考

  • 「まんが日本昔ばなし」は、1975年から1994年まで放送された日本のアニメーションシリーズです。
  • 「虹の渡し舟」は、1976年7月18日に放送された第57話です。
  • 原作は、稲田和浩の「虹のわたり舟」(『日本の昔話』より)です。

ふとんの話

『ふとんの話』

ストーリー

貧乏暮らしの兄弟がいました。兄の太郎は博打が大好きで、毎晩のように賭けをしていました。ある寒い夜、太郎は賭けに負けて大切なふとんを質屋に預けてしまいました。

弟の次郎は兄のせいで寒い思いをするのは嫌だと思い、兄のふとんを盗んで自分のものにしようとしました。しかし、太郎は次郎の企みに気づいていて、次郎がふとんを盗もうとした瞬間、太郎は次郎を叩きました。

次郎は怒って兄に抗議しましたが、太郎は「ふとんは俺のだ。勝手に盗むな」と言い張りませんでした。次郎は仕方なく、寒い夜を過ごしました。

次の夜、今度は次郎が賭けをしてふとんを質屋に預けてしまいました。太郎は弟のふとんを盗もうとしましたが、次郎は兄の企みにはまらず、太郎がふとんを盗もうとした瞬間、次郎は兄を叩きました。

太郎は怒って弟に抗議しましたが、次郎は「ふとんは俺のだ。勝手に盗むな」と言い張りました。太郎は仕方なく、寒い夜を過ごしました。

兄弟は互いにふとんを盗み合おうと何度もしましたが、どちらも成功しませんでした。結局、2人は寒い思いをして夜を過ごすことになりました。

教訓

  • 人から物を盗んではならない。
  • 約束は守らなければならない。
  • 欲張らずに、自分にあるものに満足しなければならない。

猫岳の猫

作品概要

  • タイトル: 猫岳の猫
  • 放送局: NHK総合
  • 放送期間: 1977年3月28日
  • 原作: 国語教材『猫岳の猫』

ストーリー

昔々、山のふもとに住む貧しいお婆さんがいました。お婆さんはある日、山から下りてきた怪我をした猫を家に連れ帰ります。お婆さんは猫を介抱し、小さな小屋で一緒に暮らし始めます。

ある日、お婆さんが山菜を取りに行くと、山道で大きな熊に襲われます。助けてくれと叫ぶお婆さんの声に、小屋に残された猫が駆けつけ、熊と戦います。猫の機転と勇敢さで、熊は撃退されました。

それ以来、猫はお婆さんの命の恩人となり、「猫岳の猫」として村人に慕われるようになります。しかし、ある嵐の夜、猫は小屋から姿を消します。

お婆さんは必死に猫を探しますが、見つかりません。すると、嵐が過ぎ去った翌朝、猫岳と呼ばれる山の頂上に猫の姿が見えます。猫は嵐の夜、小屋の屋根を飛び越えて山に登り、そこで命を落としていたのです。

村人たちは猫岳に猫の供養塔を建て、その勇気と忠義を称えました。

登場人物

  • お婆さん
  • 猫岳の猫

テーマ

  • 動物と人間の絆
  • 勇気と忠義
  • 命の尊さ

制作スタッフ

  • 原作: 久留島武彦
  • 脚本: 高屋敷英夫
  • 監督: 楠部大吉郎
  • キャラクターデザイン: 杉野昭夫
  • 音楽: 越部信義

影響

『猫岳の猫』は、日本昔ばなしシリーズの中でも特に愛されている作品の一つです。その感動的なストーリーと美しいアニメーションは、世代を超えて視聴者に愛され続けています。この作品はまた、多くの学校の国語教材として採用されており、動物の命の尊さと仲間の大切さを伝える上で重要な役割を果たしています。

不思議なコマ犬

まんが日本昔ばなし「不思議な狛犬」

あらすじ

昔々、ある村に狛犬が住む神社がありました。この狛犬は一風変わっていて、阿吽の阿の狛犬は頭が小さく臆病者、吽の狛犬は頭が大きく勇敢者でした。

ある日、村に大蛇が現れ、村人たちが怯える中、吽の狛犬は村人たちを守るため大蛇と戦います。しかし、大蛇は強すぎて吽の狛犬は怪我をしてしまいます。

困った阿の狛犬は、村人のために助けを求めて旅に出ます。しかし、誰も阿の狛犬を助けてくれません。途方に暮れた阿の狛犬は、不思議な翁に出会います。

翁は阿の狛犬に、大蛇を倒すには「力」ではなく「知恵」が必要だと教えます。阿の狛犬は翁の言葉に従い、大蛇の弱点をつく作戦を考えます。

そして、阿の狛犬は吽の狛犬と協力して大蛇を倒します。村人たちは大喜びし、2匹の狛犬は村の英雄となり、いつまでも人々をを守りました。

登場人物

  • 阿の狛犬:頭が小さく臆病者
  • 吽の狛犬:頭が大きく勇敢者
  • 村人
  • 大蛇
  • 不思議な翁

教訓

  • 力だけでなく、知恵も大切。
  • 勇気と知恵があれば、どんな困難も乗り越えられる。
  • 仲間と協力すれば、不可能も可能になる。

さるやの石

まんが日本昔ばなし「さるやの石」

あらすじ

昔、とある村に善良な若者・佐吉が住んでいました。佐吉はいつも猿に食べ物を分け与えていました。ある日、佐吉が山で薪を集めていると、一匹の猿が「佐吉様、今喉が渇いて困っております」と言ってきました。佐吉は猿の喉を潤そうと川まで急ぎましたが、川の水は枯れていました。

困った佐吉は、自分の喉を潤す水も飲まずに、大きな岩に自分の爪で傷をつけ、その滲み出た血を猿に飲ませました。すると、岩から霊泉が湧き出し始め、猿の喉の渇きを癒しました。

佐吉の石の伝説

この岩は「佐吉の石」と呼ばれるようになり、伝説として語り継がれました。佐吉の石から湧き出た霊泉には不思議な力があり、これを飲むと喉の渇きが癒えるだけでなく、長生きしたり、病気が治ったりすると言われました。

登場人物

  • 佐吉: 善良で思いやりのある若者
  • 猿: 佐吉に救われた猿
  • 村人: 佐吉の石の霊験譚を伝える村人

教訓

この物語は、親切や思いやりが報われること、また、困っている人を助けることは自分の幸せにもつながることを教えてくれます。また、感謝の心を持つことの大切さも強調しています。

まんが日本昔ばなし

『まんが日本昔ばなし』

概要

『まんが日本昔ばなし』は、1975年から1994年までMBS・NETテレビ系で放送された日本のテレビアニメシリーズ。日本の昔話や伝説を題材に、アニメーションとナレーションで物語る。

制作

  • 制作:日本サンライズ(現・サンライズ)
  • 放送局:毎日放送(MBS)、NETテレビ(現・テレビ朝日)
  • 放送期間:1975年1月5日 – 1994年3月27日
  • 放送時間:毎週日曜 18:00 – 18:30(1992年4月以降は18:30 – 19:00)
  • 話数:全1551話

ストーリー

各話は独立した昔話で構成されており、日本の各地に残るさまざまな伝説や民間伝承が題材となっている。話によっては、複数話にわたるものもある。

特徴

  • アニメーション:作画はシンプルでコミカル。キャラクターはデフォルメされ、かわいらしいデザイン。
  • ナレーション:俳優の常田富士男が担当。語り口調は平易かつユーモラスで、子どもにもわかりやすい。
  • 音楽:各話ごとに異なるオリジナル楽曲を使用。 folclore調の軽快なリズムが特徴。

評価

『まんが日本昔ばなし』は、日本国内で高い人気を博し、世代を超えて愛されている。その理由として、以下が挙げられる。

  • わかりやすいストーリー:昔話や伝説を簡潔かつわかりやすく描き、子どもから大人まで楽しめる。
  • 親しみやすいキャラクター:コミカルな作画で描かれたキャラクターが親しみやすく、共感を得やすい。
  • 教育的な要素:昔話が持つ教訓や道徳観をさりげなく伝えることで、子どもの成長に役立つ。
  • 郷土愛の醸成:日本の各地を舞台にした話が多く、視聴者の郷土愛を育む。

影響

『まんが日本昔ばなし』は、日本のアニメーション業界に大きな影響を与えた。

  • アニメーションの普及:本作の成功により、子ども向けアニメーションが広く普及した。
  • 昔話の再認識:本作を通じて、忘れられていた昔話が再認識され、伝承が維持された。
  • アニメーターの育成:サンライズは、本作の制作を通じて多くのアニメーターを輩出した。

『まんが日本昔ばなし』は、日本の文化遺産として高く評価されており、現在でも再放送やDVD化が行われている。

参考URL:
まんが日本昔ばなしと世界の童話のすべて

豆つぶころころ

『豆つぶころころ』

あらすじ

昔々、ある貧しい夫婦がいました。ある日、妻が民話を語っているのを旅の僧侶が耳にし、「それは私の故郷の話です」と言います。僧侶は夫婦に、その話に登場する「豆つぶ」に特別な力があることを告げます。

夫婦は僧侶の言葉に従い、赤飯を炊いて豆つぶを拾い集め、山へ撒きます。すると、豆つぶは金銀財宝や立派な屋敷に変身し、夫婦は裕福になります。

しかし、ある時、夫婦は裕福な暮らしに慢心し、豆つぶを大切に扱わなくなります。すると、豆つぶは金銀財宝に変身する力を失ってしまい、夫婦は再び貧乏になってしまいます。

登場人物

  • 貧しい夫婦:民話を語って金銀財宝を手に入れます。
  • 旅の僧侶:夫婦に豆つぶの秘密を教えてくれます。

教訓

  • 謙虚さと感謝の気持ちの大切さ:裕福になっても傲慢になってはいけません。
  • 大切なものを大切に扱うこと:幸運を保つには、それに感謝し、大切に扱わなければいけません。

ねこ岳の怪

タイトル: ねこ岳の怪

あらすじ:

ある村に、ねずみ岳と呼ばれる山があり、そこには化け猫が住むという伝説があった。村人たちは化け猫を恐れ、山に近づくのを避けていた。

ある日、イタズラ好きな茂吉という若者が、化け猫の伝説をからかった。すると、その夜に彼の家の屋根に化け猫が現れ、悪さをして姿を消した。

村人たちは茂吉が化け猫に呪われたと思い、村から追い出した。茂吉は山の中をさまよい、ねずみ岳のふもとで一軒の荒れ寺にたどり着いた。

寺の中で、茂吉は老和尚と出会い、事情を話した。老和尚は茂吉を弟子にし、化け猫退治の修行をつけることにした。

茂吉は修行を重ね、ついに化け猫退治の秘術を身につける。そして、ねずみ岳に挑み、化け猫と対決する。激闘の末、茂吉は化け猫を退治し、村に平和をもたらした。

登場人物:

  • 茂吉: いたずら好きな若者。化け猫に呪われ、村から追い出される。
  • 老和尚: 荒れ寺に住む修行僧。茂吉に化け猫退治の秘術を教える。
  • 化け猫: ねずみ岳に住む妖猫。悪さをしたり、人を呪ったりする。

テーマ:

  • 恐怖に打ち勝つ勇気
  • 善が悪に打ち勝つ
  • 知恵と修行の力

教訓:

  • 噂や伝説を鵜呑みにせず、自分の目で確かめることが大切。
  • 恐怖に負けず、立ち向かうことで、困難を乗り越えることができる。
  • 知恵と努力を積み重ねれば、どんな困難も乗り越えられる。

ぶよの一時三年

『ぶよの一時三年』

概要

「まんが日本昔ばなし」の第100話で放送されたアニメエピソード。

日本の昔話「桃太郎」をモチーフにした話で、桃から生まれた少年が3年後に戻ってきて鬼を退治する物語。

あらすじ

ある村に桃が流れ着き、村娘がその桃を拾って食べると、立派な男の子を産みました。その子は「ぶよ」と名付けられました。

しかし、ぶよは体が弱く、歩くことも話すこともできませんでした。ある日、ぶよは山に捨てられそうになりますが、それを聞いたお婆さんが、「この子に3年だけ待ってくれれば、きっと必ず役に立つ」と村人に頼みました。

3年後、ぶよは立派な若者に成長して帰ってきます。村人はぶよを歓迎し、鬼退治を依頼しました。ぶよはお供に猿、雉、犬を連れて鬼ヶ島へ旅立ちます。

鬼ヶ島でぶよは鬼と対峙し、激しい戦いの末、鬼を退治しました。そして、鬼の宝物を村に持ち帰り、皆と幸せに暮らしました。

登場人物

  • ぶよ: 桃から生まれた少年
  • お婆さん: ぶよの養母
  • 村人: ぶよを捨てようとする
  • 鬼: 鬼ヶ島のボス
  • 猿: ぶよのお供
  • 雉: ぶよのお供
  • 犬: ぶよのお供

テーマ

この物語は、以下のようなテーマを伝えています。

  • 忍耐の美徳: ぶよは3年間辛抱強く待ったことで、力を得ました。
  • 善意がもたらす報酬: お婆さんはぶよを助けたことで、村の救世主を得ました。
  • 協力の大切さ: ぶよは猿、雉、犬の助けを借りて鬼を退治できました。
  • 自分自身を信じること: ぶよは自分の力を信じ、鬼に立ち向かいました。