『ねずみと爺さ』
『まんが日本昔ばなし』の第63話。
あらすじ
貧しい爺さんが、ある日森で大きなねずみに出会います。ねずみは爺さんの貧しさを哀れんで、毎日美味しい食べ物を届けます。しかし、ある日、爺さんがねずみの正体を暴くと、ねずみは約束の食べ物を持ってくるのをやめてしまいます。
やがて、村の殿様がねずみに困っていることを知り、爺さんはねずみを捕らえることを頼まれます。爺さんはねずみの弱点を突き、見事にねずみを捕らえます。しかし、爺さんはねずみに同情し、殿様からもらった褒美をねずみに与えます。
登場人物
- 爺さん: 貧しい老爺
- ねずみ: 大きなネズミで、人間に変身できる
- 殿様: 村の権力者
テーマ
- 恩返し: ねずみは爺さんの貧しさを哀れんで食べ物を与え続ける
- 誠実さ: 爺さんはねずみの正体を暴いても、約束を守った
- 人間性: 爺さんはねずみを捕らえることを頼まれながらも、同情し、褒美を与えた
文化的な背景
- ネズミよけ: 日本では、ネズミが米などの穀物を荒らすため、昔からネズミよけが行われてきた
- 恩返し: 動物や妖怪が人間に恩返しをするという話は、日本昔話によく登場する
教訓
- 恩には恩で返すことが大切
- 誠実であることは、どんなときも重要
- 弱いものにも思いやりを持つことが大切