作品概要
- タイトル: 猫岳の猫
- 放送局: NHK総合
- 放送期間: 1977年3月28日
- 原作: 国語教材『猫岳の猫』
ストーリー
昔々、山のふもとに住む貧しいお婆さんがいました。お婆さんはある日、山から下りてきた怪我をした猫を家に連れ帰ります。お婆さんは猫を介抱し、小さな小屋で一緒に暮らし始めます。
ある日、お婆さんが山菜を取りに行くと、山道で大きな熊に襲われます。助けてくれと叫ぶお婆さんの声に、小屋に残された猫が駆けつけ、熊と戦います。猫の機転と勇敢さで、熊は撃退されました。
それ以来、猫はお婆さんの命の恩人となり、「猫岳の猫」として村人に慕われるようになります。しかし、ある嵐の夜、猫は小屋から姿を消します。
お婆さんは必死に猫を探しますが、見つかりません。すると、嵐が過ぎ去った翌朝、猫岳と呼ばれる山の頂上に猫の姿が見えます。猫は嵐の夜、小屋の屋根を飛び越えて山に登り、そこで命を落としていたのです。
村人たちは猫岳に猫の供養塔を建て、その勇気と忠義を称えました。
登場人物
- お婆さん
- 猫岳の猫
- 熊
テーマ
- 動物と人間の絆
- 勇気と忠義
- 命の尊さ
制作スタッフ
- 原作: 久留島武彦
- 脚本: 高屋敷英夫
- 監督: 楠部大吉郎
- キャラクターデザイン: 杉野昭夫
- 音楽: 越部信義
影響
『猫岳の猫』は、日本昔ばなしシリーズの中でも特に愛されている作品の一つです。その感動的なストーリーと美しいアニメーションは、世代を超えて視聴者に愛され続けています。この作品はまた、多くの学校の国語教材として採用されており、動物の命の尊さと仲間の大切さを伝える上で重要な役割を果たしています。