三合ばば

まんが日本昔ばなし『三合ばば』

あらすじ

昔、三合という貧しい村に住む名前のないお婆さんがいました。三合ばばは、小さいながらもいつも笑顔で、村人に親切にしていました。

ある日、村に飢餓が訪れ、人々は食べ物がなくなりました。三合ばばも食べ物に困り、毎日山に行って木の実や草の根を採ってきていました。

ある日のこと、三合ばばは山の中で一匹の大きな犬に出会いました。犬は怪我をしていて、三合ばばはそれを家に連れて帰って介抱しました。

すると、次の日から不思議なことが起こり始めました。三合ばばが米びつを開けると、いつも米が満タンになっているのです。しかも、いくら使っても減りません。

村人たちは三合ばばにその秘密を尋ねました。すると、三合ばばは犬の話をしました。村人たちは犬を感謝して大切にしましたが、犬は数日後、三合ばばのもとを去っていきました。

犬が去った後も、米びつにはいつも米が満タンでした。三合ばばは村人に米を分け与え、村は飢餓から救われました。そして、三合ばばの名前は村人にいつまでも語り継がれました。

教訓

  • 親切にすることの大切さ: 三合ばばは動物にも優しくした結果、報酬を得ることができました。
  • 感謝の気持ちを持つこと: 村人たちは三合ばばを感謝し、犬を大切にしました。
  • 神のご加護があると信じれば、困難を乗り越えられる: 三合ばばは犬を助けたことがご加護につながったと信じていました。