まんが日本昔ばなし「さるやの石」
あらすじ
昔、とある村に善良な若者・佐吉が住んでいました。佐吉はいつも猿に食べ物を分け与えていました。ある日、佐吉が山で薪を集めていると、一匹の猿が「佐吉様、今喉が渇いて困っております」と言ってきました。佐吉は猿の喉を潤そうと川まで急ぎましたが、川の水は枯れていました。
困った佐吉は、自分の喉を潤す水も飲まずに、大きな岩に自分の爪で傷をつけ、その滲み出た血を猿に飲ませました。すると、岩から霊泉が湧き出し始め、猿の喉の渇きを癒しました。
佐吉の石の伝説
この岩は「佐吉の石」と呼ばれるようになり、伝説として語り継がれました。佐吉の石から湧き出た霊泉には不思議な力があり、これを飲むと喉の渇きが癒えるだけでなく、長生きしたり、病気が治ったりすると言われました。
登場人物
- 佐吉: 善良で思いやりのある若者
- 猿: 佐吉に救われた猿
- 村人: 佐吉の石の霊験譚を伝える村人
教訓
この物語は、親切や思いやりが報われること、また、困っている人を助けることは自分の幸せにもつながることを教えてくれます。また、感謝の心を持つことの大切さも強調しています。